四月一日より総本部の段伝位交付基準が改正になる。それと同時に許証料も改正された。

四月七日第二回県本部青少年吟道大会が逗子図書館ホールで開催され、碩心会より五名出吟。

六月二十三日(日)第六十六回全国吟道大会が九段会館で開催され、碩心会より合吟コンクールに堀内支部より女性十名が出吟惜しくも入賞を逸した。

この年の県本部加入団体数五十五、会員数、三五二四名であった。

九月二十九日(日)には第一回碩心会温習会が逗子市図書館ホールで催された、碩心会十七支部二十五教場の会員が一堂に集まって吟ずるのは始めてのことで、松井岳洋先生から百八十九名に対し許証が授与された。

十一月三十日、社団法人日本詩吟学院岳風会認可の碩心会の看板が会長宅に届く、会長宅に表示することにする。

年頭に指導者の心得を示唆

松井岳洋先生の年頭のご挨拶の中で、「本年は昭和も五十年代に入った最初の年でもあり、更に熱意も新たに指導の立場にあるものは一層自己の研鑚に努め、後進を懇切に導き、教を受ける吟友各位は、指導者に対する尊敬と信頼を以て和合一体となって崇高な吟道を目差し成長発展する日を心から願う。」とある。現在の会員各位は心すべきことではないでしょうか。

六月一日(日)第二回碩心会温習会を逗子図書館ホールで開催、二百五十名参加。今回より四、五名の合吟コンクールが初めての試みで行なわれた。

岳蔦会合吟コンクール・堀内支部(B)女子入賞

昭和五十一年一月八日(日)碩心会初吟会が京急ビーチセンターにて開催され、参加者二四〇名と昨年同様盛会であった。会長発表によれば一月一日現在で教場数三十一、会員数三百七十名。その中で夫婦で研鑚されている人は三十二組、親子八組で、碩心会の益々の隆盛を喜ぶ。

二月一日(日)第六十九回全国大会が北海道札幌厚生年金会館ホールで開催され、神奈川県本部より百数十名参加。碩心会より沼田洸風先生外十名が参加、県本部詩の大合吟に満場われんばかりの拍手であった。

吟行会も兼ね、大通り公園の雪祭をも観賞、洞爺湖、定山渓を廻る。

四月一日 三井会長が辞任、新会長に根岸晃岳先生(岳萃)が就任。三井先生は初代会長板倉竜風さんの後を受け十一年間会長を務めた。兵学校出身とあって、文筆堪能、会長に就任時は会員数三十数名の少数であったが在任中会長の卓越した指導力と幹部の協力により会員数は十倍の隆盛を見たのである。

五月十六日(日)県本部総会に於て、横須賀地区を第一と第二に分割し、碩心会は第二地区所属となった。第一地区十二会、第二地区十五会。

八月二十九日(日)横浜岳蔦会創立二十周年吟道大会が開催され、第十七回合吟コンクールにおいて、堀内支部(B)が出吟、二十四組の精鋭が競い合い、見事一位優勝の栄冠を獲得した。優勝杯及び賞状(大会々長賞並びに県知事賞)と副賞が授与された。碩心会躍進の礎となる賞であった。なお、本大会と優勝記事が毎日新聞に掲載された。
 合吟出場者(五名)
  矢島悦山、下田周山、猪瀬京山、
  佐藤湧山、大石春山。

十一月二十八日(日)葉山町地区温習会が開催され、本年より地区温習会として葉山地区、逗子地区、大船地区の三地区がそれぞれの企画、運営を担当して秋に開催することとなった。今年は葉山地区温習会として発足した。地区会員の吟詠を多く他地区は応援の形で行い葉山福祉会館で行なわれた。

再建二十周年大会開催、碩心会の詩成る

昭和五十二年一月十六日(日)京急ビーチセンターで二〇〇名の会員が参加、初吟会が行なわれた。会長の発表によれば会員数は三九四名で、約半数の会員が参加、大広間も立錐の余地もない程で盛会であった。

三月十三日(日)県本部横須賀第二地区大会が逗子市図書館ホールで開催された。横須賀地区が二分割された第一回の吟道大会である。地区長は、故中嶋岳湖先生で、碩心会からは独吟、合吟、詩舞、連吟コンクール等七十四名が参加、連吟コンクールに入賞した。

五月二十九日(日)碩心会再建二十周年記念吟道大会が逗子市図書館ホールで開催された。再建当時は僅か七名で始まった会が、五十二年四月現在では四〇九名となり、現会員の協力により歓びの本日を迎えたのである。これには初代、二代目の会長、及び先人会員の努力と協力があったことを忘れてはならない。

当日のプロに載せられた名誉会長、松井岳洋先生作の碩心会の詩は錦上華を添えた。

この詩は会員の益々の研鑚と碩心会の隆盛を祈念された次の詩文であった。

東海に巍巍たり八朶の峯
 千秋仰望す碩人の蹤
 一吟能く養う浩然の気
 斯文を興起して祖宗に応えん

七月三日(日)第三回全国指導者大会が東京虎ノ門の久保講堂で開催され、碩心会からは松井岳洋先生と根岸晃岳先生が出吟された。この大会は現在実施されている全国優秀吟者吟道大会の前身だったと思われる。

九月二十五日(日)全国吟道大会が九段会館で開催され、碩心会より十名一組の合吟コンクールに滝の坂支部が出吟、よく健闘した。
この年県本部の加入団体数六十四、会員数は四、四五四名であった。